ざっくり解説!色の与える印象について

会社案内やパンフレット・ちらしやPOP、WEBサイトなど、あらゆるデザイン作成に欠かせないものがあります。

 

それは色です。

 

もちろん、中身である原稿(文章・写真・イラスト)が一番重要であることは言わずもがな、ですが、その原稿をより引き立たせて見せたり、見やすくしたり、イメージを付けたりすることができます。

 

色によってデザインの印象をある程度はコントロールすることが出来ます。

 

もちろん、色で印象の全てが決まってしまうわけではないので、「こういうデザインならこういう色!」と決めつけてしまうのは良くないことですが、例えば激安商品のPOPに黒ベタに金文字を使ったりしないように、「大まかに知っておくといいかも」というような、一般的な色から受ける印象のお話です。

 

色の印象といった話からは少し逸れますが、デザインというのは色数を絞った方が良いとされています。

それは、沢山の色を使えば使うほどデザインをまとめるのが難しくなってしまうからです。

だいたい2色か3色程度で組み合わせると、まとまりがよくなります。

 

もし、あなたがデザインをしていて「どうもまとまりがないな…」と思ったときは、必要以上に色を使いすぎていないかを見てみてくださいね。

 

そしてその絞った色数で、できれば最大限効果を発揮したいなぁ…と考えた場合、その業界、ターゲットの好む色、商品に加えるべき要素で、ある程度色は決まってくるのではないでしょうか?

 

下記に、代表的な色合いを載せてみました。
あなたはどんな印象を受けますか?

 

ビジネス

与える印象:クール・スタイリッシュ・誠実・知的
シーン:会社案内・ビジネスツール

会社案内で一番多く使われているのが、このような色合いではないでしょうか?

スーツの青・ビルやパソコンの灰色など、ビジネスの場でよく見られる色が具現化したような組合せです。青については、もう少し明るい青から濃紺まで、様々な青色が使い分けられています。

青色には、冷静や知的といったイメージがある一方、マイナスイメージとしては「寒々しい」「冷酷」などもあるため、あまりに青を多用すると冷たい印象になってしまうので、会社案内で使う際は、人物の写真などとうまく組み合わせて使用する必要があります。

 

フェミニン

与える印象:優しさや・柔らかさ・上品
シーン:女性メインの会社・女性向けのサービス案内パンフレット等

淡い暖色、特にピンク色には暖かさや柔らかい印象があるため、女性的なイメージを与えます。
曲線や花などのデザインと組み合わせることにより、より女性的なイメージに振ることができます。

女性の方は、遠くにピンク色のポスターが貼ってあった場合、「女性向けだ」と思って近づいた際についチェックしてしまったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ピンクが好きな男性ももちろん世の中には多数いらっしゃるとは思いますが、ピンクをメインで使用するとどうしても女性向けの印象が強くなってしまうため、それを意図していない場合は、使いどころを考える必要があります。

 

キッズ

与える印象:元気・活発・好奇心
シーン:保育園・幼稚園の案内、おもちゃのチラシやパンフレット

カラフルな色使いが、子どもの元気さを表現。

子供のおもちゃ売り場などを見ると、こういった原色ではっきりした色使いをされているのをよく見るのではないでしょうか?

ある程度ベースは絞った方が良いですが、子供向けのものに関してはある程度ガチャガチャして騒がしいデザインも「子供向けっぽさ」であったりします。

 

エコ

与える印象:自然・健康・リラックス
シーン:環境保全案内、オーガニック関係の案内

自然を意識させる葉の緑や空・水の青色をメインに使用されています。

特にエコという意味合いが強ければ強いほど、緑をメインに使われることが多いです。爽やかで優しい印象を与えることができます。緑の割合が多いほど、よりエコの印象が強くなります。

 

高級

与える印象:重厚・威厳
シーン:高級商品・サービスの案内

重厚感のある色合いを使用します。重めの色合いを使用することが多く、使用する色数はできる限り少なく、シンプルにまとめる傾向にあります。

 

 

安価

与える印象:安い・派手
シーン:割引シール・セールポスター等

スーパーなどで見るような安売り商品の色です。
子供向けの色合いと重なる部分がありますが、安売りの場合は赤と黄色、もしくは紺と黄色など、激しい色合いで注意を引く傾向にあります。

 

季節 ー 春 ー

優しく軽やかな色合いで、桜のピンク・菜の花の黄色など、花の色や芽吹くイメージで緑よりは黄緑が多用されることが多いです。

 

季節 ー 夏 ー

青空や氷、プール・海の色から、青色が使われることが多いです。

夏は暑いと誰もが連想することから、視覚から入る情報は「涼しいイメージ」の青色が多く使われます。

季節 ー 秋 ー

スモーキーカラーなど、どこか渋さを感じる色合いが使われます。

青を使うならばネイビー、緑を使うならカーキなど、少し濁らせた方が秋らしくなります。服に関しても、春夏に比べてぐっと落ち着いた色で店頭が埋まっていくようになります。

 

季節 ー 冬 ー

雪や氷、少しくすんだ空や、透き通ったイメージが冬を連想させます。

ただ、チラシ等で使用する場合、寒色よりも暖色が好まれることも多いです。夏とは反対に、寒いから視覚は「温かいイメージ」を求めるのでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?

色については、細かく解説すると色相環からトーンの話まで多岐にわたりますので、まずはざっくりと代表的な色合いについて紹介しました。

もちろん、組合せについても上記だけではなく色々ありますが、今回はわかりやすさを重視させて頂きました。

デザインツールをご依頼する際、「好きな色」や「コーポレートカラー」以外にも、別の視点で選んでいくとより届ける側への角度が上がるのではないでしょうか?

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