パンフレットの制作進行は?知っておきたいスケジュール感

年末ですね。師も走るほど忙しいといわれる12月は「駆け込み依頼」が他の月よりも目立ちます。

 

長年お付き合いのある企業様からは、年末年始のキャンペーン関連の印刷物や広告などをご依頼いただきますし、年末年始の様々な企業が休みに入ることから(もちろん当社もです)仕事をなるべく業者が休みに入ってしまう前に納めるようとするので、年末は基本的には忙しくなりがちです。

 

さて、上記の「駆け込み依頼」ですが、どちらかといえば過去当社とはお取引のない会社様からご依頼いただくことが多いです。

多くの場合が

「急いでいます」
「年内に納品してほしいのですが…」
「間に合いますか?」

といった内容がメールに書かれていたり、口頭で伝えられたりします。

恐らく、起業をしたばかりでとくに懇意にしているデザイン会社が無い企業様や、デザイン会社の変更を検討している企業様なのでしょう。
(そういったときに私たちグラデザにお問合せをいただくのはとても嬉しいです!ありがとうございます!)

 

もちろん全てのお客様のご希望に添うよう、「間に合います!」と返信したいのですが、お客様によって事情はそれぞれあって、どんな内容かを聞いてみないと分からない部分も多いので、内容を確認してから「こうすれば間に合います」などの提案もしながら、個別に返信をさせて頂いています。

今のところ、どうしてもスケジュールが間に合わなかったというお仕事はないのですが、せっかくなので、ここで実際のところパンフレットのスケジュール感は一体どのようなものか、一度書き出してみようかと思います。

特に、今までデザインや印刷を発注したことがないというお客様からするとデザインのスケジュールというのは予想の付かない部分かと思います。

一例ではありますが、参考に見てみてください。

 

4ページ折りパンフレット(原稿全てお客様支給の場合)

以上で少し急ぎ足で制作した一例になります。だいたい1ヶ月程度かかっていますね。

もちろんもう少し早く制作を進めて納品完了した例もあります。

初稿でほぼOKであったり、確認から校了のご連絡が早くいただけた場合はもう少し早く進みます。

逆に原稿の支給日程が後ろにずれたり、訂正を何度も重ねて慎重に進める場合には、上記スケジュールよりも時間がかかってきます。

 

 

「時間がかかってでもいいものを作りたい」という気持ちは、皆様それぞれにあるとは思いますが、そのツールを使用したいときに間に合わなくては意味がありません

 

たとえば3月・4月の就職説明会に配布するパンフレットやちらし、ポスターを作成したい場合であれば、1月頃までにはご依頼をしていただくのが良いと思いますし、内容の企画や撮影を含むご依頼の場合はもっと早いほうが良いでしょう。

あまりにギリギリになると印刷・加工などで対応ができないことが多く発生してしまう場合があります。

特に、普段仕事が忙しくてデザインや内容の確認などに時間が割けない…ということであれば、それを見越して早く動いておく必要があります。

 

ところで、パンフレットやポスターなどを作りたいというシーンは、どんな形であれ

「良く見られたい!」

って思うときだと思うのです。

 

ただ情報を発信するだけではなく、「かわいい」「かっこいい」「きれい」「良さそう」などというプラスアルファの感情が欲しくて、プロのデザイナーに依頼したのだと思いますが、それが間に合わず…制作途中のデータを社内で印刷したものを適当にホッチキスで留めたようなものを配布することで対処すると、イベント等で来たお客様は「予算がないのかな…?」等思われてしまいます。

予算がないことがたとえ本当だったとしても、実際手に取ったお客様にそう思われてしまうのは嫌ですよね。

もちろん、なにも配らないよりは情報だけでも配布できる方が良いとは思います。

でもせっかくですから、完成品を間に合わせたいところです。

 

私が担当した仕事でも「3月のイベントで使いたくて…」と言われて受注した仕事が、どんどんスケジュールがズレでしまい、最終的には6月に納品となったことがあります。(何度も大丈夫ですか?と確認しましたが…)

それは、担当者レベルではOKで進んでいたけれど、最終段階で上からのOKが出なかったという事情があって、そうなってしまったので本当にどうしようもなかった例です。鶴の一声です。

 

そんな、思ってもなかったところで時間がかかることも想定できます。

 

ですので、「作らないと…」と思った時点で、制作会社の方へ相談することをおすすめします。

時間がなければないほど、お客様にとって「損」になることが多くなってきます。

時間がないと選択肢自体がなくなることも多いです。

ですので、余裕を持って妥協することの無い印刷ツール作りをしていきたいですね。

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