会社案内はどうやって作る?1から考えるコツをお教えします!

あなたが会社案内を作ろうと思ったときってどんなときでしょうか?

・お客様が来社されて、なにか自社の案内を渡そうと思ったとき
・お客様のところに訪問して、自社の案内をしようと思ったとき
・以前作った会社案内の内容が古すぎて、使えないなと思ったとき

そんなときに

「あ〜そろそろうちも会社案内を作らないとなぁ」

なんて考えるのではないでしょうか?

 

それとも、もしかしたら上司や社長から呼び出されて

「君、会社案内の制作してね」

と言われたとき…かもしれませんね。

 

制作理由にはさまざまあるかもしれませんが、では、いざ会社案内を依頼しようとしたとき、

「あれ?そういえば、どうしたらいいんだろう?」

と思ったことはないでしょうか?

 

そんな方に向けて、今回は会社案内の作り方や考え方のコツをご紹介します。

手順などはグラデザサイトの方でも紹介していますので、そちらも併せて読んでみて下さいね。

会社案内パンフレットの作り方

1. 会社案内の用途について考える。

まずは「誰に」「何を」案内したいものなのかを考えてみましょう。

作らなきゃという気持ちが先行して、用途が漠然としてませんか?

もちろん、会社案内には「最低限これを入れておいた方が良い」といったものはあります。

でもそれはあくまで「最低限これを入れておいた方が良い」ものであって、素晴らしい会社案内を作るためのレシピではありません。

 

でもあなたがもし

「面倒だからその情報を適当に入れて、それでいいや」

って思っている方がいらっしゃいましたら、この先は読まない方が良いかもしれません。

ここから先は、自社の会社案内をよりよくしたいという方に向けて書いております。

残念ながら楽に会社案内を作る方法は書いていません。

 

さて、上記で「最低限これを入れておいた方が良い」ものがあると書きましたが、その最低限の情報を入れた会社案内を作ってみたとします。

しかし、「最低限の情報を入れておいたもの」を欲しがる人は多いでしょうか?

会社概要や沿革などが載っているだけのもの。

もしも、その情報が欲しい人がいるのであれば、それはもう本当に「情報のみが欲しい」人なので、それが会社案内であろうと、Excelをプリントアウトしただけのものであろうと、WEB上のものであろうと、なんでも良いのではないでしょうか。

 

ですが、きっと「会社案内を作りたい!」と思ってここを読んでいる方は、ただ自社の情報をばらまきたいのではなく、自社をもっと広く知って欲しいと思っていて、その知って欲しいと思っている相手がいるはずです。

もしくは、「今はこういった客層に売れているけど、今はあまり手に取られていない客層の人たちに知って欲しい!」と考えているのではないでしょうか?

明確にお客様の顔が浮かぶなら、その人へ向けた会社案内を作った方が、より効果的です。

 

中には「誰でもいい!とにかく誰かに売って、売り上げを伸ばしたいんだ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

あなた自身は「誰でもいい」と言っている相手と、お仕事がしたいでしょうか?

「あなた(御社)がいいです」と言われたくはないでしょうか?

 

逆の立場に立つと、とても分かりやすいですよね。

内容が誰に向けての何なのかぼんやりした状態では、汎用性は高く見えても、誰にも届かない可能性もあるのです。

では、それを踏まえて、思い描くお客様はどんな人でしょうか?
・男性・女性
・年齢層
・同業営業
・他業種営業
・現場
・投資家
・これから自社を受けに来る学生
・これから受験にくる学生

他にも沢山のお客様候補があると思います。
是非、あなたの仕事を提供したいと思う相手を想像してみてください。

 

また、お客様にはなにを案内したいでしょうか?
・どんな企業なのかを知って貰いたい
・自社サービスを知って貰いたい
・自社製品を知って貰いたい
・自社に興味を持ってもらい、採用試験に来て欲しい
・校風や授業内容に興味を持ってもらい、受験に来て欲しい

一体何をアピールしたいでしょうか?

一番見て欲しい部分はどこでしょうか?

 

2. 自分の会社の売りを考える

自分の会社のいいところをパッと挙げることはできますか?

仕事をする上で、絶対譲れない信念はなんでしょうか?

あなたが社長であれば、自分の経営する会社ですから良いところはいくつでも出てくるものと思います。

…しかし、これが「会社案内制作を任された入社1年目の社員」であれば、もしかしたらまだ自社の本当に良いところに気づけていないかもしれません。

そんな場合は、ぜひ先輩や上司、もしくは社長などに聞き取り調査してみてくださいね。

自分の勤めている会社の良い面が別角度で語られるというのは新たな発見ですし、勉強にもなります。もしかしたら、取引先との会話がスムーズになるかもしれません。

さて話がずれましたが、自分の勤めている会社の良いところを例として挙げるとします。

・丁寧な仕事がよく褒められる
・業界内で屈指のスピードを誇っている
・こだわりの素材を使った製品を作っている
・管理体制が徹底しており、不備がない

などでしょうか?

お客様に世間話で褒められたところ、自分で働いてて凄いなって思ったところ、何でも構いません。できる限り多く挙げてみましょう。

いくつか良いところを探し出したら、どの会社の良いところを一番推していくべきかを考えてみて下さい。

でも、「ここが凄いんです!」ってアピールするのは少し待ってくださいね。

そこからもう1歩進めて考えてみることにしましょう。

 

挙げた自社の売りは、お客様にとってどういったことがメリットになるでしょうか?

丁寧な仕事ぶりが優秀なんです!ではなく、「丁寧に作った製品なので、不良品が少なく不愉快な思いをさせない」であるとか、「丁寧な仕事をするので、お客様のチェックの手間を減らすことができます」など、売りをアピールする際は、お客様の未来まで想定してあげると、内容が飲み込みやすく、それを望んでいる人にはより刺さりやすくなります。

ほんの少しのことですが、よりお客様の印象に残るようにするために、有効な手段といえます。

また、ここをうまく表現するために、1の「誰に」届けるかは重要になってきます。

 

3. 会社案内に載せる情報を考える

ここまで「どういう会社案内にしたいか」を考えてみると、掲載内容や方向性もかなり絞れてくるのではないでしょうか?

・社長挨拶
・経営理念
・会社概要
・社員紹介
・沿革
・製品・サービス紹介
・Q&A
・所在地

上記は会社案内に掲載されやすい情報ですが、全てが必要というわけではありませんし、作る目的によっては載せた方がいいもの、載せなくても良いものが分けられます。

1、2で書いたことを参考に、一体何を掲載すれば読む人(顧客)への心に響くかをぜひ考えてほしいと思います。

たとえば「こだわりのあるサービス」であれば、そのサービスがなぜ出来上がったのかという成り立ちを入れてもいいですし、「採用案内」であれば、社内制度や福利厚生について載せたり、先輩のメッセージなども掲載すると、これから入社する社員は、そこで働いた際の未来像を想像しやすくなり、応募のハードルが下がるかもしれません。

私たちの会社を知って欲しい!という気持ちは会社案内を作る上で、とても大切です。

届けたい相手が決まっていると、情報の取捨選択がしやすくなりますね。

4. デザイナーに依頼をする

ここまで情報を集めれば、あとはデザイン制作会社に見積もり依頼をしたり、また、自社で制作までするなら、社内デザイナーさんにお願いする形になります。

1、2で考えた内容を伝えた上で、3で集めた情報を製作者に渡すことにより、内容が思ったいたものと違って出来上がってくることは少なくなると思います。

デザインについては、「誰に」届けるか、と、「自社の売り」が軸になってきます。

ターゲットが女性であれば、女性が手に取るような繊細なデザイン、男性であればクールでカッコイイデザインになってくるでしょう。

もちろん、自社のブランドイメージも大切ですので、ブランドカラーなどがある場合は、それもデザイナーに伝えた方が良いでしょう。

また、あえていわゆる一般的なイメージから外したい、面白いデザインにしたい、という場合は、担当デザイナーとよく相談しながら進めることが肝要となります。

 

デザイン依頼のポイントとしては、「こういうイメージが良い」というちらしやHPなどがあると、方向性を共通認識しやすいです。どうしても口頭説明では伝えにくい部分も、見本があれば間違いなく伝わります。

 

5. デザイン案が仕上がったら

デザインを依頼して、案が送られてきたら確認する部分がいくつかあります。

項目は大まかに分けて以下になります。
・デザインのテイストが思っていた通りかどうか
・お願いした原稿が全て入っているかどうか
・原稿の内容に間違いがないか

デザインのテイストについては、自分の思っていた通りかどうかを確認します。

もし思っていたものとズレがあった場合は、やみくもに修正を指示せず「なぜそのデザインに至ったか」をデザイナーに確認するとより建設的な話合いができます。

デザイナー視点で「このデザインが良いと思った理由」を聞く事ができます。
でも、話を聞いた上でその理由に納得ができず、仕上がりのデザインが思ったものと違う場合は、やり直しの依頼をしましょう。

ただし、デザインを大幅変更の(完全作り直しなど)場合は、デザイン事務所によっては追加料金が発生する場合がありますので、事前に確認しましょう。

 

デザインの仕上がりとは別に、原稿内容が全て入っているか内容が間違っていないかのチェックは非常に重要です。自社のパンフレットで誤字脱字があることはお客様に渡すのは恥ずかしいですよね。
製品の番号が違っていないか、画像と情報が入れ替わっていないかなど、慎重に見ていく必要があります。
文章で読むより、1文字1文字間違っていないかを見ることが重要です。
1人でチェックするより、複数人でチェックする方がより確実ですので、できれば自社の他の社員に協力をお願いするか、社長など最終決定権を持っている方に内容をチェックして貰うのが確実です。

 

6. 印刷

訂正のやりとりをし、内容が問題ないと思ったら印刷へとうつります。

紙や仕様については、もし好きな風合いのパンフレットが手元にあるなら、それを印刷会社の人に相談してみましょう。

紙の種類や紙厚などを教えてくれます。

 

印刷物が納品されたら、必ず仕上がりをチェックしましょう。

印刷会社は日々たくさんの物量をさばいています。

残念ながら稀にページが間違っていたり、上下逆に印刷されていたり、汚れがある場合があります。せっかく印刷をするのであれば、きちんと最後までチェックして、納得のいくものを配りたいですよね。

また、色校をしていない場合は、色味が思ったとおりではなかったりする場合もあります。ブランドカラーや製品の色合いなど、色味に関してシビアなものであれば、必ず色校正をしておいた方が良いです。

色校正は別途お金がかかる会社が殆どですが、実際の印刷仕上がりに近い色味を確認できます。不本意な仕上がりにしたくない場合は、色校正をすることをおすすめします。

 

 

いかがでしたでしょうか?

会社案内の考え方や、作り方の一通りのコツなどを書いてみましたが、役に立つようなところはあったでしょうか?

自社の会社案内の内容に疑問を持ったとき、もっと良くしたいと思ったときなどの考え方の参考にしていただければ嬉しいです。

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