紙の会社案内パンフレットって必要?WEB時代の印刷物について

インターネットで様々な情報が簡単に閲覧できる時代になりましたが、会社案内やパンフレットという紙媒体の必要性はあるのでしょうか?

一時期と比べると、さまざまな印刷物が無くなっていきました。
会社案内などの印刷物は一切作らなくなった会社も、恐らくあるのでしょう。

しかし一方で、より目を引くようなデザイン、おしゃれなデザイン、特殊加工を施したものがドンドン作られているのも事実です。

また、そこまでではなくても、ある程度の規模の企業であれば会社案内は用意してあるのではないでしょうか?

もちろん私の会社にも常にストックされています。

私たちの事業部の母体は印刷会社ですので、情報が変わる度に印刷しています。そこは印刷会社の楽なところですね。

 

さて、必要性があるのかということですが、結論を言うとあります。

ではなぜ、この時代に会社案内という紙媒体が必要なのでしょうか?

見せるのが簡単な営業ツールとして

初めて打ち合わせをする際、自社のことを理解している範囲をかみ砕いて直接伝えるのもいいと思います。

しかし、鞄からパッと会社案内を取り出して、それを見せながら説明する。

その方が、なにもないより楽じゃないですか?
「私たちはこんな会社です」
っていうものを凝縮したものが、会社案内パンフレットです。

それに沿って説明した方が、スムーズにできますよね。

打ち合わせが終わったら、取引先に「どうぞまたご覧になってください。」と置いて行けばまた見て頂ける機会がありますし。

もちろん、WEBページを見て貰いながら、でもいいとは思うのですが、自分でタブレットやノートパソコンを使用し、見せながら説明する…

「ここをクリックして」「ここを説明して」「スクロールして…」「別ページに飛んで…」

なかなか想像しただけでも大変そうです。

でも、出来ないことはないですね。

営業さんには頑張ってもらわないといけませんが…

知らない人への営業ツール

WEB検索で何かを調べるとき、一体どういった単語で調べるでしょうか?

もし、菓子メーカーであれば好きな商品名や企業名、働きたい会社なら狙っている企業などを入力して情報を調べますよね。

人気の高校・大学などもそうですね。

「知っている」学校名を入れてみたり、「大学 人気」「大学 おすすめ」などと、自分が知らなくても知名度のあるのはどこなのか?という調べ方になるのではないでしょうか。

さて、じゃあ「うちは知名度のない新規企業…」「有名な学校にほとんど生徒を取られている!うちだって凄く良い学校なのに」なんて企業や学校はどうしたらいいのでしょうか?

そこで、「パンフレット」という営業ツールの出番になります。

おしゃれだったり、カッコイイデザインのパンフレットやチラシをなんとなく手に取ってしまうことってないでしょうか?

パンフレットやチラシに限らず、「美味しそうなお菓子だなぁ…」と思って買ったり、「絵が好み!」と買った漫画であったり。

見た目で興味が沸けば、手に取ってもらえるのが印刷物の強みです。

WEBではなかなか難しいですよね。

もし見た目で興味を持ってもらって、内容も充実していれば、やはりお客様は気にしていてくれるものです。
それに、名前だけでも知ってもらえるのは企業や学校としては大きな一歩ではないでしょうか。

「おしゃれなパンフレットだった…おしゃれな学校(企業)なんだろうなぁ…」なんて、かなり好印象ではないでしょうか?

後からも見返すことのできるツール

とてもアナログですが、私はいただいた営業パンフレットはかなり長い間手元に置いています。

もちろん絶対にお取引をしないであろうジャンルのパンフレットに関しては、申し訳ないですが処分させていただいていますが。

必要になった際は、それを引っ張り出してきて見ても良いですし、社名を確認してWEB検索しても良いですし、なにしろお客様の手元に残すことのできるものがあるというのは、それだけで強みといえるでしょう。

デジタル化が進んではいますが、社名を忘れられてしまってはネット回線が繋がっていようとホームページを作っていようと、検索で辿りつくことはできません。

なにか履歴がなければ思い出してもらうことはできないのです。そのきっかけに会社案内はなります。

 

ここまで、印刷物としての会社案内のメリットを述べてきましたが、じゃあデメリットはあるのでしょうか?
以下はデメリットを述べていきます。

作るのにお金がかかる!

デザインするのにも、印刷するのにもお金はかかります。
特にデザインにこだわったり、印刷の仕様にこだわれば数百万かかるものもあります。

でも、もし外部発注でかかるお金を制限したいのであれば、社内で作っても良いと思います。
今はWord・ExcelやPowerPointでも結構キレイに作れます。もちろんプロに頼む方が圧倒的に楽だとは思いますが、お金がない場合はそういった形でも作っておく方が良いと思います。

 

置く場所がない!

沢山印刷したはいいけれど、そんなに保管しておく場所がないし、使い切る前に情報が古くなってしまう。

特に小企業であったり、個人事業主の方にありがちなデメリットだと思います。

沢山印刷した方が割安になることが多いですが、最初は小ロットで印刷し、1年でどれだけなくなるのか様子見した方が良いかもしれませんね。

 

そもそも宣伝したくない!

少人数の会社で今の仕事でいっぱいいっぱいで広げる余裕がなかったり、口コミや紹介でどんどん仕事が広がっているいるから、これ以上はキャパシティ的にも無理だという企業。

しかし、今のお客様が今後永続的に依頼してくださる保障はどこにもありません。忙しくて手がまわらなくても、常に見込み客を集める努力は怠らない方が良いでしょう。

 

以上、紙媒体の会社案内のメリットやデメリットを述べましたが、いかがでしたでしょうか?

 

会社案内を作ることに、それほどデメリットらしいデメリットは無いかと思います。

何年も会社案内の内容を見直していない、なんてことはないでしょうか?

会社案内は、いわば会社の顔です。

身近に使える営業ツールですから、ぜひ本気で作ってみることをオススメします。

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